2015年04月19日

遊戯王とMTG:『CS』と『GP』

遂に重い腰をあげて豚星行くかと思ったら日曜定休日だった(挨拶)
Fordです。

やっぱ時折長文を書きたくなることがあるので、ブログは持っといた方がいいですね。



■『CS』と『GP』
グランプリ(以下GP)京都のニコ生を見ていました。
J-SPEEDさんがMTGの大規模イベントで奮戦する姿は、遊戯王・MTG・その他を問わず、多くのプレイヤーの胸を打ったのではと思います。
自分も柄にもなくわくわくしながら、画面に釘付けになっていました。

さて、このところ遊戯王→MTGに移るプレイヤーが跡を絶ちません。
理由は様々だと思いますが、MTGを知った、特にMTGのイベントを知った遊戯王プレイヤーが度々口にするのは、
「CSとは全然違う」
という言葉です。

これは紛れもない事実です。
参加人数が多くても数百人のCSに対してGPは数千人ですし、販売元や各小売企業も全面協力の構えです。
まさに井の中の蛙と言うか、自分達が今まで競っていた場は何だったのかと思わされたプレイヤーも少なくないでしょう。

ただ自分からしてみれば、そもそも比べることが間違っています。
以下に理由を並べていきます。


第一に述べるべきは『成り立ち』の違いです。
遊戯王におけるCSのルーツが『東海CS』であることは、既に多くの方がご存知だと思います。
ですが、東海CSが何を参考にしていたか、即ち東海CSのルーツには、あまり言及されることがありません。
運営団体『東海組』には、MTGの経験者も多く在籍していたため、開催にあたってはMTGのイベントをベースとしていました。
それは『GP』ではなく『草の根大会』の方です。

草の根大会とは、ユーザーや店舗が行う小中規模イベントのことです。
大規模イベントが花であるなら、それを支える根っこの部分といった意味合いでしょうか。
関東では『Planes Walker's Cup』『五竜杯』などが代表的です。
前者は約400回、後者も約150回と、歴史が長いことも相俟って開催回数は遊戯王のCSとは比べ物になりません。
ただ、どちらも参加人数は数百名と、CSに近い規模感です。

東海CS開催当初は、自分達は草の根大会であり、大きな公式イベントへ繰り出す足掛かりになれば……という思いがあったのではないでしょうか。
時が経ち、遊戯王での公式イベントが大きな成長を見せることはなく、一方でプレイヤーはCSを実績として掲げる文化が成立していきました。
本来は草の根大会であるはずのCSが、公式イベントに取って代わってしまったとも言えます。
この錯誤こそが、CSとGPが同じ俎上で語られる原因です。
ユーザー目線ではCSとGPが比較対象となり、イベンター目線ではCSはGPに成り得ないのです。


閑話休題、所謂CSからの脱却を図ったイベントが『Japan Duelist Carnival』です。
企画段階で「マジックのGPのような大会を!」という話がよく出ていたのが印象的でした。
JDCも運営の中核は先述した東海組であり、草の根大会からワンランク上を目指したとも言えます。

もうひとつGP寄りの試みを挙げるなら、『関西・関東デュエルトーナメント』でしょう。
これらに銘打たれた『KONAMI協力大会』という文言こそ、多くのCS関係者が欲しかったものではないでしょうか。
規模こそCS並ですが、公式にKONAMIが協力姿勢を見せたという意味で、結構歴史的なイベントだと思います。

ですが、これらもGPに追い付くことはできません。
その理由は『リソース』の差です。

リソースとは、大ざっぱに言ってしまえば『資金』です。
JDC 2ndに深く関わった中で感じた一番でのウィークポイントは、何よりも資金面でした。
これまで公民館等で開催していたCSとは、会場費だけでも二桁違う予算を割かなければなりません。
極論、ここさえ解決すれば3rdでも4thでもいけると自分は考えています。
また両デュエルトーナメントは協力大会といっても、物的リソース面での協力は市販パックや既出のサプライ品のみだったとの情報を得ています。
即ち、会場費から賞品代に至るまで企業持ち出し、大赤字運営です。
言うまでもなく、人的リソース=運営スタッフも、概ね企業側からの参加です。

自分が考える理想型としては、KONAMIに乏しい運営経験やノウハウを提携企業(あるいは提携CS)が補完する。
その代わりKONAMIはリソース面を提供する、という形なのですが、提供されるリソースの量や質がGPとは違いすぎます。
現状の形のままでは継続性がなく、また提携するメリットも乏しいのではと思わざるを得ません。
投入できるリソース量の差から言っても、GPに追い付くことなんて不可能でしょう。


ただ、比較対象に挙げられる中で、ひとつだけ負けないと考えていることがあります。
それは『イベント感』です。
これまでに開催されたCSでも「ただ遊戯王をするだけ」という状況から一歩進んだ試みは沢山存在しました。
直近で話題になった『東北六遊祭』での、最高級肉という優勝賞品もその一つです。
JDCも回数さえ重ねられれば、GPに引けを取らないものを作れるという確信がありました。

ゲームの選択肢は幾らでもあります。
多くのプレイヤーにとっては、カードゲームは『遊び』であり、日常から離れる道具に過ぎません。
草の根大会から独自の進化を遂げた遊戯王のCS。
視野の広がったプレイヤーにとって、これまでのCSは手放しで楽しめるものでなくなってしまうかもしれません。
今後重要となるのは、如何に非日常感を演出するかであり、それこそが運営者の努力として求められるのではないでしょうか。
posted by Ford at 22:47| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして
遊戯王プレイヤーでもありMTGプレイヤーでもあるものです
興味深い内容でしたので、大変楽しく拝読させていただきました

自分は10年ほど前にMTGをはじめましたが、5年ほど前から付き合いで遊戯王をやりはじめ、今はどちらもやっています

その自分から思う、CSとGPの
ひいては草の根、公式問わず遊戯王とMTGの大会の決定的に違う部分がただ一つあり、おそらくMTGに軸足を移された方の多くはそこに惹かれたと感じています

確固たる、優秀なジャッジの存在です
私の周辺だけかもしれませんが、遊戯王プレイヤーにとってのジャッジと、MTGプレイヤーにとってのジャッジの捉え方にかなり大きな違いがあるように感じます
MTGの大会に出られた方はおそらくそこに驚かれることが多いと思います

大会に不可欠なはずのこのポジションが遊戯王ではかなり蔑ろにされていると感じます

CSと草の根であるPWCを比較しても、PWCよりはるかに規模の小さい、例えば16人程度の草の根でもこれは圧倒的にMTGのジャッジの方が優秀だと感じます

もちろんレベル制のジャッジ制度のようなものがないので比較はできませんが
CSに出ているようなプレイヤーの軸足をこちらに呼び戻すなら
大会の規模を大きくしたり賞品を豪華にすることよりも
ルールの整備と、あらゆるカード間の問題くらいなら即座に回答できるくらいは初心者ジャッジでもできる、といえるくらいのジャッジシステムの構築が急務だと思います
(調整中とかも含めて解決していければと)
Posted by こんぽ at 2015年05月04日 19:54

初めまして

個人的な見解を述べさせていただきます
これは僕の地元であった事ですが

某リサイクルショップで遊戯王をプレイしていた所その店の清掃スタッフから煙たがられプレイ中に舌打ちをしながらプレイマットを引き抜かれカードを床に落とされるという事がありました

お店側に文句を言ったものの、警察を呼ばれ不審者扱い

さらにコナミセンターでも不審者扱いを受け遊戯王をやめました

コナミにとっては遊戯王はあくまで子供に売りたい玩具であり

そのためにはルールや整備を求める大人を排除したいというのが本音です

そのため遊戯王に競技を求めるのはナンセンスなのだと思います

競技ゲームとして発展したいのがMTG
子供向けの玩具なのが遊戯王

因みに僕の地元では遊戯王大会は0人で開催もされません

全て関東中の話です
Posted by at 2015年05月15日 16:20
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